ファイナンシャルプランナーの高原です。
先日、J.Dパワー社より
「2021年生命保険契約満足度調査」が発表されていました。
毎年発表されているのですが、
2021年はコロナウイルスの影響後初の調査ということで
どのような結果になるか楽しみにしていました。
営業担当者との面談方法は、
「訪問型(自宅や職場など都合のよい場所に来てもらって面談した)」が71%と最も多く、次いで「来店型(保険会社や保険代理店の店舗に出向いて面談した)」が21%となり、「オンライン型(オンライン会議システム・ビデオ通話などを利用して面談した)」を主な面談方法とした契約者は2%にとどまった。
J.D. パワー 2021年生命保険契約満足度調査℠
オンライン面談は思いのほか伸びず、
コロナウイルスの影響でも対面での面談が多かったようです。
ただ、面談満足度だと
「オンライン」が一位でした。

多くの人が満足しているのに、なぜオンラインでの相談が進まないのか。
今日は「保険のオンライン相談」について考えてみたいと思います。
アメリカではオンライン相談は増えている
米生保販売、コロナで勢い 昨年4%増、40代以下伸びる オンラインが台頭
2021年3月16日 日経新聞朝刊より
実際アメリカの生命保険市場は2020年に対前年4%増加しているようです。
しかも、0~44歳の加入率が8%増えたことよる増加ということで、
若い世代も保険に加入しなければという意識が高くなっていることがわかります。
アメリカの生命保険の加入率は54%と
日本に比べるとかなり低くなっています。
また若年層は学生ローンの支払いなどもあり
なかなか生命保険に回す余裕がない状態でした。
そんな中プラス成長となっているのは
やはりコロナウイルスの影響によるものでしょう。
これを反映してかどうかは不明ですが、
「どのような方法で加入を希望するか」
というアンケートの結果だと
「オンラインを好む」と答えた方が約3割もいたそうです。
おそらく2019年までだと
考えられなかった状況です。
そんな市場環境もあって、
アメリカではオンライン生保の勢いが増しています。
台頭するオンライン生保は勢いを増し、ベストウは20年12月、ファンドから7000万ドルの資金調達を実施した。
2021年3月16日 日経新聞朝刊より
大手のプルデンシャル・ファイナンシャル傘下のベンチャーファンドも3億ドルの資金を調達した。
では日本はどんな状況なのでしょうか?
日本の状況はどうなのか
日本ではまだまだ多くの方が対面を望んでいます。
「訪問型(自宅や職場など都合のよい場所に来てもらって面談した)」が71%と最も多く、次いで「来店型(保険会社や保険代理店の店舗に出向いて面談した)」が21%となり、「オンライン型(オンライン会議システム・ビデオ通話などを利用して面談した)」を主な面談方法とした契約者は2%にとどまった。
ただ、満足度ではオンラインを選択した方のほうが高く出ています。
なぜこの様になるかということを分析してみました。
原因① 「アメリカと日本の生命保険加入率の違い」
ということは、生命保険加入相談のほとんどが「見直し」です。
このあたりは前回のブログに書きましたので、
詳しくはそちらをお読みください。
ブログ:第一生命 採用2000人減に見る生命保険営業の「闇」①
「見直し」場合、前回と同じ相談方法を選ぶ方が多いため
対面の相談が多いのでしょう。
原因② 「金融業界のITリテラシー不足」

アナログな論理がまかり通っています。
金融業界って、デジタル化の最前線じゃないの?
と言われそうですが、
最前線なのは本社機構だけで、
営業現場は究極のアナログ文化です(笑)
保険の見直しはほとんどが
営業側からのアプローチでしょうし、
保険の営業さんは結構強めの方が多いので
お客さんもあまり意見しないんでしょう。
この2つがオンライン相談が進まない大きな原因かと思っています。
あと、お客さん側も
「会って聞いたほうがわかりやすいから」と思っているかもしれません。
オンライン相談をメインにしているものとして
相談の流れやオンラインのメリットについても書いてみようと思います。
オンライン相談とは?

1.お問い合わせいただいた方に相談内容の確認。
合わせて内容に応じたアンケートを送付
2.オンラインでの面談日時を決める。
アンケートはその時までに入力して送信してもらう。
3.初回面談を実施。
アンケートに基づいたヒアリングがメイン。
次回面談日時を決めて終了(1時間~1.5時間程度)
4.2回目面談を実施。
提案書を作りヒアリングに基づいた解決策の提案を行う。
大まかに言うとこんな感じになります。
保険の見直しや資産形成であれば、
3回目に具体的な商品のお話につながっていきます。
対面と違い、
お互いに面談に集中できる環境なので
話がかなり進みます。
また、たまにですが、
カフェなどで提案を受けている方を見ます。
あれはやめたほうがいいと思います。
個人情報もセンシティブ情報も会ったものではありません。
オンラインであればその懸念もクリアできます。
移動もないので時間もかなり有効に使えます。
最初はなれない方も多いのですが、
2回目くらいになると「こっちのほうが楽でいい」といっていただくケースのほうが多いです。
気軽に相談できますし、
「初回相談無料」のオンライン相談も多くありますので
皆様もぜひ利用してみてください!
ちなみに私も初回無料なので、ご相談おまちしております。
まとめ
アメリカでは保険の申込もオンライン希望が約3割
日本はまだ2%程度だが、満足度は一番高い
時間の節約や個人情報の保護など、オンライン面談には多くのメリットがある
まだまだ浸透していない「保険のオンライン面談」ですが、
多くの方が利用できるようになればと本気で思っています。
「一度体験してみたい」という方も
ぜひご相談ください!