多くの人が考えるけど挫折すること。
それは、「どうやったら明日から収入を増やすことができるか」です。
ファイナンシャルプランナーもその話になると急に静かになって、「支出を減らす」方向に話を持っていきます。
ただ、今だからこそ「収入を上げる」事は簡単です。
今日は収入を増やすために必要な考え方と、具体的な方法について考えていきます。
実は仕事は増えている
簡単に収入を増やすために今すぐやったほうがいい事は、「他の仕事」をする事です。
いわゆる「副業」です。
なぜ副業で収入を増やすのが簡単なのかというと、「仕事の数が大幅に増えているから」です。
ただ、このように書くと誤解を招くおそれがあるので具体的にお伝えします。
有効求人倍率は増えていない
「仕事が増えている」というと、「コロナ禍でそんな訳がない」という方が多いと思います。
おそらくそんな方がイメージしているのは、「正社員としての仕事」ではないでしょうか。
有効求人倍率(お仕事の数を求職者数で割った数字)を見ると約1.1倍なので、そこまで仕事が増えてはいません。
では、なぜ「増えている」と言えるのでしょうか?
「業務委託」「副業」が狙い目
正社員の求人は増えていませんが、「業務委託」の仕事はかなり増えています。
例えばクラウドソーシングサイトのクラウドワークスで見ると、お仕事は10,000件くらい登録があります。
正社員ではなく、副業人材やフリーランスに仕事を任せる企業も最近増えてきています。
【2020年11月11日】電通、社員230人を個人事業主に 新規事業創出ねらう
なので、自分のスキルを生かして業務委託などの仕事を行えば収入アップはそんなに難しくないです。
どのくらい稼げるのか?
例えば月5万円くらいは、お仕事の選び方にもよりますがそこまで苦労せず達成できます。
時給1500円の仕事を週に10時間、それを4週間行えば60,000円ですから、そこまで難しくはないです。
しかも時給1500円は、副業の中では決して高い時給ではありません。
こう考えると、月に収入を60,000円増やす位はそこまで難しいことではありません。
どんな仕事を選ぶべきか
次に気になるのは、「どんな副業を行うのがいいのか」ということです。
いくら稼げる仕事があっても、あくまで副業です。
ここからは自身の経験も元にお伝えしていきたいと思います。
自分のやりたい事から選ぶ
副業だからこそ、自分のやりたくない事はほぼ続きません。
なので、自分がやってみたい事を選ぶというのも1つの方法です。
ただ、この方法は仕事をもらったり、ある程度の収入になるまでが大変かもしれません。
すぐに収入につなげたい方は他の方法をおすすめします。
自分が身につけたい事から選ぶ
副業をすることで本業のレベルアップにつながれば、それに越したことはありません。
だからこそ、あえて本業で経験していない仕事をやってるのもおすすめです。
ただ、ある程度本業と親和性があったほうがいいと思います。
例えば、今ルートセールスをしている方がテレアポの営業代行に応募する。
同じ営業職なので仕事も取りやすいですし、自分の仕事でもプラスになることが多いのでおすすめな方法です。
これはすぐ仕事を取ることができますが、普段の仕事の延長と感じる事も多いため疲れてしまうことがあるかもしれません。
自分の進みたい分野の副業にチャレンジする
たとえば、将来的にはWEBライターになりたいという夢があったとします。
ただ会社では総務部の事務社員なので、WEBライティングを学ぶ機会が業務上ないという場合、副業を使うのはありです。
ライティングの仕事はクラウドソーシングサイトの中でも一番多いので、勉強する機会は山程あります。
こんな副業の使い方もいいですよね。
これを行う場合には、将来的に進みたい方向を明確にしておくことや、スキルを身につける戦略などを考えておく必要があります。
安易に選ぶのはやめたほうがいいでしょうね。
「業務委託」「副業」のメリット
では、ここからは副業をおすすめする理由をお伝えします。
1.本業では学べないスキルが手に入る
個人的には、金銭的なメリットを抑えてこれが一番のメリットだと思います。
コロナ禍で働き方も変わり、会社に勤めていれば安心という時代でもなくなりました。
これからは「自分自身で稼ぐ」ことがさらに必要とされるようになるでしょう。
そんな中、会社にいるだけでは身につけることのできないスキルを学べる複業はとてもいいと思います。
2.人脈が広がる
多くのサラリーマンは、自分の会社という組織の中で人脈を広げるくらいで終わってしまうケースが多いです。
副業で違う仕事をしてみると、これまでとは全く違う考え方・働き方の人と出会うことになります。
そこから学ぶものやその人との人脈から新たなものが生まれる可能性は大いにあります。
3.税金が安くなる可能性がある
副業を行う場合、「個人事業主」として税務署に届け出ることになります。
そうなるとサラリーマンではできない「経費」というものが使えるようになります。
例えば、副業を行うためにパソコンが必要で購入した場合、それは経費にすることができます。
他にも、自宅の家賃のうち仕事部屋の分・電話代のうち副業に使った分・副業で人と会ったときの接待交際費などが経費になります。
これらは「営業所得」として確定申告のときにまとめて申告します。
副業の収支によっては、給与天引きされている税金が還付される可能性もありますので、これもメリットですよね。
もちろんですが、副業以外に使ったものや仕事部屋以外の家賃は経費とすることはできないのでご注意ください。
副業案件の探し方
ここからは、実際のお仕事の探し方についてお伝えしていきます。
ある特定の分野というわけではなく、色んな分野の副業に使えるように書いていきます。
1.まずはクラウドソーシングサイトに登録
まずは、仕事の募集が載っているクラウドソーシングサイトに登録しましょう。
有名なのは「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
この2つに登録しておけばなんとでもなります。
2つのサイト合わせれば何十万件とお仕事はありますので、副業案件探しはこのサイトで十分です。
【参考】クラウドワークス
2.プロフィールを充実させる
登録したらプロフィールを書きましょう。
当たり前ですが、どんな人が全くわからない人から「仕事をください!」と連絡が来ても無視しますよね。
プロフィールは、下記のところを特に力を入れてください。
1.写真
2.これまでの仕事の実績
3.自分のできること・スキル
4.活動可能時間
要するに、「この人に依頼してられらしっかりした仕事をしてくれそうだ」と企業にも思っていただける内容にするということです。
副業での実績がない場合は、本業での経験をアピールするのもいいでしょう。
3.実際に応募してみる
ここまでできたら実際に応募してみます。
応募のときにも提案文というものが必要になります。
ここも先程と同じで、「私は〇〇というスキルがあるので御社の☓☓と言う案件について△△という形でお役に立てると思います」という事が伝わるように書く必要があります。
慣れない場合は5件応募して1件仕事が受注できるくらいなので、ひたすら応募してみましょう。
返事を頂いたら指示通りに面接などを行い、双方合意ができたらお仕事開始です。
副業をするときの考え方
副業をしようと思ったとき、邪魔になるのは自分の思い込みです。
最後に、副業を始めるときに邪魔になる考え方とその対処法について紹介します。
1.忙しくてそんな余裕がない
本業が忙しい中、さらに働くのは嫌だ!
このように考える方も多いと思います。
だからこそ、副業では「やりたい事」「スキルアップにつながる事」をやってみてはいかがでしょう。
「忙しい」という言葉は、多くの場合気持ちに余裕がないときに口から出てくるものです。
もし、自分のやりたい事をやってお金が稼げる環境が作れたら…
あえて時間を作ってでもやってみようと思うようになりませんか?
2.どんな仕事を選べばいいかわからない
自分は何もできないから副業はむり!
こんなふうに思っている人もいますよね。
ただこの考えは今すぐ捨てたほうがいいです。
サラリーマン生活が長くなると、「あの人は優秀」とか「あの人は仕事ができる」とか言う言葉を良く聞きますよね。
ただそれらはすべて「会社の周りの人と比べて」の判断でしかないということです。
たとえば、あなたが大したことないと思っていることも、社外の人にとってはとても役に立つスキルかもしれません。
クラウドソーシングサイトでは、「自分がこれまでどんな事を行ってきたのか」「どんなスキルを持っているのか」をアピールすることができます。
そして、スキルが高いから仕事が任せられるというわけでもありません。
何もできないから…
と言っている時間があったら、自分に何ができるのかをまとめて多くの仕事に応募したほうがいいです。
おそらく希望通りの仕事も見つかります。
3.会社の決まりで副業ができないから…
これは、ある意味仕方ないですね。
本業あっての副業なので、本業を大切にしましょう。
ただ、「副業をしている人が周りにいないからだめだと思っていたけど、聞いたら副業OKだった」という方もいらっしゃいました。
規定をよく確認してみてもいいかもしれません。
まとめ
2019年10月に、トヨタ自動車の豊田社長はこのように言いました。
「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」
このような状況を考えると、いい会社に入社して会社の言うとおりに働いていればいい時代はもう終わったと言わざるを得ません。
収入についても、今の状況が続けば右肩上がりに上がっていくのも難しいでしょう。
老後生活資金の問題などもあります。
これからは一人一人が「自分がどうなりたいか」を考え仕事を選択していく時代になっていくでしょう。
時代に取り残されないためにも、自分はどのような人生を送っていくのかを考える機会は必要です。
気づいたら仕事がなくなっていた・・・となっていたら怖いですからね。
収入がなかなか伸びない
いろんな働き方について考えてみたい
こんなご相談も承っていますので、お気軽にご連絡ください。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。