ファイナンシャルプランナー(FP)高原です。
携帯電話の料金プラン選び、悩みませんか?
私自身がこれまでかなり迷いました。
大学入学の時にauの携帯電話を契約して、そのあとDoCoMoに変えて、
そのあとソフトバンクに変え、2015年からはMVNOのU-mobile→UQ Mobileと変遷を重ねてきました。
現在はUQ-mobileと楽天モバイル(1年間無料)の2枚のSimカードを携帯にさして使ってます。
「すべてのキャリアを制覇した男」
「MVNO歴6年目」
ということもあり、よくどのプランがいいのかアドバイスを求められます。
しかも今日はちょうど楽天モバイルが新プランを発表し、キャリア4社の新たなプランが出そろいました。
なのでこのタイミングで、私の携帯プラン選びのスタンスをまとめてみます。
「この会社のこのプランがいい!」というよりも
「こんな基準で選んではどうでしょう」という提案ですので
お気軽にお読みください。
結論:料金で選んでOK!
いきなり結論を書いてしまいますが、
「料金をいくらくらいにしたいのか」から選んでしまってOKです。
今6000円くらい払っていて、それが高いのであれば、
「携帯料金はこのくらいがいい」
とまずはある程度の金額を決め、そのうえで、
「このくらいの金額に抑えるにはこのプランがいいかな」
という感じで決める流れです。
このあたりに詳しい方からは批判を受けそうですが、これにはちゃんと理由があります。
理由1:回線がどうとか言われてもわからない
今現在、携帯電話キャリアは4社(DoCoMo・au・ソフトバンク・楽天モバイル)あります。
それに加えて、その会社の回線を借りているMVNOが多数あります。
よく言われるのは「この会社はDoCoMoの回線を借りていて・・・」という回線の比較です。
でもこれについては「正直どこでもいい」と思います。
普通に使っている程度であればそこまで差は感じません。
U-mobileでもUQ-Mobileでも通話に関しては使いにくいということはまずありませんでした。
仕事で使う人以外はどこでもいいでしょう。
(個人的に楽天モバイルだけは通話品質はまだ微妙な気もします。)
しかも、今はLINEやMessengerなど無料で話せるアプリもありますし、
ここについては深く考えなくていいと思います。
理由2:通信速度もそこまで支障になることはない
合わせて言われるのは、「○○は通信速度がいまいちで・・・」という言葉です。
こんなのもあまり気にしない方がいいと思います。
もしあなたが外から携帯電話のテザリングをして動画をアップロードするとかであれば別です。
(そんな人はとっくに自分で考えてプラン選んでいるでしょう)
ほとんどの人の携帯電話の使い道は
〇通勤時間に動画を見たりネットニュースを見たりする
〇会社の休み時間にネットサーフィンをする
〇LINEを使ってやり取りをする
こんな感じでしょう。
家に帰れば通信環境が整っているという前提での話ですが、
この程度の使い方であれば速度はあまり意識しなくていいです。
ただ データの容量は気にする必要はありますので、そのあたりはあとで書いていきます。
携帯プランを選ぶときの手順について
では実際にどのようにプランを選択すればいいか。
簡単です。
①価格コムで料金の一覧を見る
②自分の希望する価格帯のプランを選択する。
これだけです(笑)
ただ注意することはありますので、ざっくりと書きますね。
データ容量
これは一番気にします。
これが小さすぎるとすぐに速度制限がかかってしまうので気を付けましょう。
自分に合ったのがどのプランなのかを見るのは、
「いつも自分がどのくらいの容量を使っているのか」で選ぶのがいいです。
どの会社でも、マイページから自分が使っている容量は確認できます。
直近三か月くらいの使用状況を見たうえで、それをカバーできるプランを選択するようにしましょう。
料金が高いのであれば、「動画の視聴などは家で行う」と決めることで容量を抑えたプランにするのもいいです。
最初は地味にストレスになりますが、徐々に慣れます!
解約金
これについては、「これから契約するプラン」の解約金ではなく
「これまで契約したプラン」の解約金です。
ごぞんじかもしれませんが、
2019年10月以降ほとんどの会社で解約金はほとんどかからないようになっています。
それ以前に契約された方については解約金はかかってきます。
ですが、考えてみてください。
例えば、今「携帯電話料金 6000円 解約金 9500円」に契約しているとして、
乗換後に4000円にできるとしたら・・・
6か月間の料金は
【変更しない場合】
6000円×6か月 =36,000円
【乗り換え後】
4000円×6か月+9,500円 = 33,500円
解約金を払っても半年で収支は逆転します。
しかも、変更後のプランが気に入らなかったとしても、
2019年10月以降の解約金は「1000円」です。
早めに乗り換えない理由はないですよね。
「解約金を支払ったとして、何か月で収支が逆転するのか」はしっかり計算しましょう。
<※実際にはMNP手数料や契約事務手数料がかかる場合がありますので、そのあたりは確認してくださいね。
あとは自分の好みで
あとはあまり気にしません。
〇機種とセットで加入できるプランが選べるか
〇その会社ならではの特典があるか
このあたりだと思います。
ちなみに私はSIMカードのみ契約し、電話本体のみを購入するようにしています。
トータルで見るとそちらのほうが安くてスペックの高いものが使えますし、選択の幅も広がります。
会社を変えるのが初めてという方は機種とセットで購入できる会社がおすすめです。
各会社の戦略
大手キャリア3社が2021年3月からこぞって新プランを発表しました。
本日楽天モバイルも発表になってました。
そこで、それぞれの会社の取る戦略をざっくりまとめてみます。
それぞれの会社がどのような方々を顧客として狙っているのかも見えてきます。
大手3社:「どんなニーズでも対応できるよ!」
大手3社(DoCoMo・au・ソフトバンク)は「通信容量20GB」が魅力です。
料金はauが2480円(通話プラン別)、その他2社が2980円です。
わかりやすいくらいの「強者の戦略」ですね。
「うちは大容量で通信速度も安定していて5分間話し放題もついてますよ!」
「どんな人にも満足していただけます!」
「しかも値段もお手頃にしました!」
この戦略が取れるのはある程度の顧客層と資本力を持っている3社だけでしょう。
ただ、今回3月に投入するプランは確かにいいです。
私も仕事柄電話を使うことがまだ多いので、
5分かけ放題付きで2980円なら乗り換えようかとも思っています。
「大手」「安心」「無難」
こういったものを好む方はこれら3社でしょう。
楽天モバイル:「大手と同様のクオリティだし、あまり使わない人はうちのが安いよ!」
楽天モバイルは20GB 1980円、無制限 2980円のようです。
他社と違うのは、「20GBまで使わない方向けに、段階的に料金が決まっている」ところ。
例えば1GBまでは無料だったり、20GBまでは1980円までだったりというように分けられているようです。
20GBって、1GBでYOUTUBEの動画を120分(中画質の場合)見られるから、
そこまで使っている人ってそこまで多くはないかもしれない。
だったら20GBで一律料金より、段階的に料金を決めた方がいいよね!
こんなコンセプトなのでしょう。
楽天モバイルも自社回線を持つキャリアの1つなので、クオリティは期待できます。
そのクオリティの高さと3社とは違った料金設定で大手3社のシェアを奪いに行くつもりなのでしょう。
ただ、まだまだ回線網が弱いので、都市部に住んでいる方以外にはあまりお勧めできないです。
(大阪でもいまだに電波が悪いところはありますし、通話の品質もいまいちな時があります)
その他MVNO:「どうしよう・・・」
ここら辺は後発組であり、これまでも大手の動向を見ながら
それに対抗できる独自の強みを持ったプランで対抗してきました。
今回大手3社が既存のMVNOの提供しているプランを大幅に下回るプランを出してきたので、
ここも低価格のプランを出さざるを得ないでしょう。
今のところ、関西電力子会社のオプテージが「mineo(マイネオ)」の新料金プランを出したり、
J:COMモバイルも20GB2480円のプランを出してます。
ただ、 大手に比べるとやはり弱いと言わざるを得ないですよね。
J:COMモバイルは自社の動画配信サービスのデータ量をカウントしないという強みもありますが、
こういったサービスって自宅で利用する場合が多いでしょうし、
自宅にはおそらくJ:COMのインターネットサービスがあるはずなので訴求力としてはいまいち。
同じ値段ならauにしてしまいそうです。
なにかとがったサービスがあるとおもしろいんですけど・・・
(「50GB2000円!ただ速度はほんの少し遅いけど、YOUTUBE動画は普通に見れるよ!」みたいな)
現時点では選択肢としては考えづらいところです。
格安スマホ「マイネオ」が20ギガバイト、月額1980円の新プラン 最安値水準 (2021年1月27日 Yahoo!ニュース)
J:COM MOBILE、月20GBで2480円の新料金プラン 5G対応は夏以降(2021年1月28日IT Media )
まとめ
いろいろと書いてみましたが、
結論は「とりあえずいろいろ試してみたら?」です。
私もいろいろ試してみて今のUQ-Mobileにたどり着きました。
解約金も1000円なので、気に入らなかったら他のにするくらいでいいと思います。
選ぶときには
〇まずは自分が携帯料金をどのくらいにしたいのかを考える
〇データ容量は直近三か月の使用量を参考に
〇解約金を含めての収支シミュレーションをしてみる
〇最終的には自分が気に入ったところで!
それでも困った場合は、周りの私みたいな人に聞いてみてください。
おそらくものすごくいろいろ教えてくれますから(笑)
携帯電話料金を削減して、その分資産形成に使っていけるようになりましょうね。