「月末になると、いつの間にかお金がなくなっている」
「貯金をしたいけど、なかなか実践できない」
多くの方がこういったことでお悩みだと思います。
こんなときに「家計の見直しをしなければ!」と思うのですが、実際にしようと思うと何から初めていいかわからないということってよくありますよね。
ネットで調べてみても「固定費を見直そう!」とか「保険料を見直そう!」って書いてあるんですが、それが本当に正しいのかわからず、なかなか第一歩を踏み出せない方も多いと思います。
この記事では、私達ファイナンシャルプランナーが実際に家計の見直しを行う際の流れに沿って「家計の見直しの方法」について解説いたします。
これまで家計の見直しをしようと思ったけどうまくいかなかった方や、何から手をつけていいかわからない方はぜひご一読ください。
目次
まずは現状を把握しよう
いきなり見直しに入る前に、まずは現在の状態の把握が必要です。
つまりは、家計の棚卸しをすることです。
一般的には「家計簿をつける」というのが一番簡単な方法です。家計簿をつけることで現在の家計の状況がひと目でわかるので、「何にお金がかかっているのか」「どこを節約できるのか」がわかります。
それがわかればそこを削減していくだけです。
家計簿アプリを使うのがおすすめ
ですが、いざ家計簿を書き始めたものの、ほとんどの方が途中でやめてしまったのではないでしょうか?
そこで私がおすすめするのは「家計簿アプリ」の活用です。金融機関やカード会社と連携できるので、入力の手間がかなり省けます。
家計簿アプリを使うメリットは下記の4つです。
銀行口座・クレジットカードの登録機能がある
家計簿アプリを使うと、銀行口座やクレジットカードを連携させて、口座残高やクレジットカードの利用額を確認できます。もし口座の残高が不足していたり、クレジットカードの利用が先月よりも高かったりすると、お知らせしてくれます。
またiDeCoの口座やつみたてNISA口座なども連携でき、管理サイトにログインしなくても運用資産の残高の確認が可能です。さらには「楽天ポイント」や「Amazonポイント」など、ポイントサービスや、Amazonを含む通販サービスも連携可能なアプリもあります。
連携できる金融機関やサービスはアプリによって異なりますので、どのサービスと連携可能かは確認が必要です。
引き落とし情報や決済情報をもとに家計簿がつけられる
家計簿アプリは、口座引き落としの履歴やクレジットカードの決済情報をもとに、自動で支出項目を予測し家計簿にまとめてくれます。
例えば近所のスーパーマーケットで5,000円の買い物をし、クレジットカードで決済をしたとしましょう。決済に使ったクレジットカードを家計簿アプリに連携しておくと、支出項目を「食費」と予測して、5,000円を計上してくれます。
もしアプリの予測した支出項目が間違っていた場合、手動で修正が可能です。また現金で支払いをした場合は、金額や支出項目を手動で入力できます。
家計の収支が見える化される
月々の支出や収入はもちろん、口座残高やクレジットカードの利用額など、家計に関する情報をまとめてひと目で見ることができます。
また支出のうち食費や日用品代が占めている割合がすぐにわかるため「食費を減らそう」「携帯電話の料金プランを見直してみよう」など、改善がしやすくなります。
あわせて金融資産の残高や、月ごとの増減の推移がグラフにまとめられているため、お金が貯まっているのかどうかが把握しやすいです。増えていく資産額を確認すると、貯蓄のモチベーションアップにもつながりますよね。
家計簿をつけるのが苦手な人でも簡単に家計簿がつけられる
頻繁に利用するクレジットカードや銀行口座を家計簿アプリに連携させて、積極的にキャッシュレスで決済をすると、ほぼ自動的に家計簿がつけられます。ひと月の支出や収入の合計金額だけでなく、支出項目ごとの合計額も自動で計算されるのです。
また、レシートを撮影して登録することも可能なので、手作業で作成することはほとんどなくなります。
家計簿アプリを使っていく中で手入力が必要となるのは、現金で決済をした場合やアプリが予測する支出項目に誤りがある場合などです。自分自身で入力したり計算したりする手間が大幅に省けるため、家計簿をつけるのが苦手な人でも長続きしやすいといえます。
家計簿アプリのおすすめはマネーフォワードME
家計簿アプリの中でおすすめは、「マネーフォワードME」です。
おすすめできるポイントは下記の3点です。
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家計簿アプリを使ったことがない方は、まずマネーフォワードMEをダウンロードして家計の現状を把握することからはじめましょう。
>マネーフォワードを無料ダウンロードしてみる
見直すときはまず「固定費」から
家計の現状が把握できたあとは、支出の中身を見ていきましょう。一般的に支出は「固定費」と「変動費」に分けることができます。
家計を見直す場合、まずは固定費から見直しましょう。
理由としては「固定費は一度見直すとその効果がずっと継続する」からです。
例えば、生命保険を例に考えてみましょう。生命保険は結婚や出産などライフスタイルの変化が無い限りは契約内容を変更するものではありません。
そのため、一度保険の内容を見直し、保険料を安く抑えることができれば、少なくとも次のライフスタイルの変化まで、保険料を削減した効果が続きます。
これが変動費の場合、削減した効果は長続きするとは限りません。
仮に、食費を一ヶ月切り詰めて節約できたとしても、次の月も同じように生活できるとは限りませんし、外食や飲み会が増える時期もあるはずです。変動費から見直そうと思うとストレスも溜まるので、その反動で翌月の変動費が上がってしまうというケースもあります。
ですので、固定費を完璧に見直すことができた後に変動費を見直すのが効果的です。
以下の固定費の見直し方のポイントを解説していきます。
「住居費」の見直しのポイント
これは、「賃貸住宅にお住まいの場合」と「持ち家の場合」によって方法が分かれます。
賃貸住宅にお住まいの場合
下記のような方法が考えられますが、どちらも少しハードルは高くなります。
- 住むところを変える
- 家賃交渉をしてみる
引っ越して住むところを変えることができれば、長期的に見た効果は高いですが、条件にあった物件が見つかるかわからないことや初期費用の負担(引っ越し代・敷金・礼金など)があるのでなかなか難しいでしょう。
家賃交渉についてはあまりうまくいった方の話を聞いたことがありません。
賃貸住宅にお住まいの方は住居費以外の固定費を見直しましょう。
持ち家の場合
持ち家の方の場合、「低い金利のローンへの借り換え」が考えられます。
近年住宅ローンの金利は低金利で推移しているので、今借りているローンが下記の条件に当てはまる方は一度相談してみるといいかもしれません。
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現在の住宅ローンの金利を調べる場合、こちらのようなサイトがおすすめです。
「電気代」「ガス代」「水道代」の見直しのポイント
電気代・ガス代については下記のような方法がおすすめです。
- 電力会社のガスや、ガス会社の電気など1つにまとめる
こんなサイトを参考にしていただくといいかもしれません。
「たくさんありすぎてわからない!」という人におすすめなのは「ガスを電力会社のガスに切り替える」か「電気をガス会社の電気に切り替える」です。それだけでも一定の効果が出ます。
切り替える際にここだけは押さえておいてください。
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水道代は基本変えることができないのですが、こういったものを使うことで節約につなげることは可能です。
「保険料」の見直しのポイント
保険を見直すことで固定費の削減に繋がります。
見直すときに必要なのは「自分の必要保障額を考える」ことです。万が一の事があったときに必要となるお金は、下の図のように変動します。今加入している保険の内容を確認し、内容がいま必要とされる保障額に足りているかどうかを検証した上で見直しましょう。
間違っても「保険料が高いから解約する」ということだけはしないようにしましょう。
必要な保障額を知るためには「ライフプランニング」を行うことをおすすめします。まだ行ったことのない方はファイナンシャルプランナーに相談し、ライフプランニングを受けてみてください。
>ライフプランニングの詳細はこちらから
通信費の見直しのポイント
「通信費」とはスマホの料金だけでなく、自宅のWi-Fiはもちろん各種サブスクリプションサービス(アマゾンプライムなど)の利用料も含まれます。
見直しのポイントは3つです。
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スマホのプランについてはこちらにもまとめてありますのでご覧ください
大手キャリアを使っていた方が格安スマホにする場合、通信速度が遅くなったり電波が悪くなったりということを感じることも多いので、電波状況や通信速度も合わせて見ておきましょう。
まとめ
家計の見直しについて解説しました。重要なポイントをまとめます。
家計を見直すときのポイント |
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「固定費」を見直すポイントは下記のとおりです。
「住居費」 | 「賃貸の場合」
「持ち家の場合」
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「電気代」 「ガス代」 「水道代」 |
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「保険料」 |
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「通信費」 |
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まずは自分で固定費の削減に取り組んでみてください。やってみようと思ったけど、どこから手を付けていいかわからない場合についてはご相談をお待ちしております。
最後までご覧いただきありがとうございました。